新しい料理を作るたびに、包丁を打ったりコンロを設計したりする人はいません。キッチンと道具があって、決まった手順に沿って作るのが普通です。
フレームワークは、開発でよく使う部品と進め方の型が、最初からそろった作業場です。ゼロから全部作らなくても、決まった流れに沿って作業を進められるので、作る側は「何を作るか」に集中しやすくなります。
型に乗ると得られるものと手放すもの
型を借りると、Webサービスを短い期間で立ち上げやすくなります。チームの書き方や構成がそろうので、新しいメンバーが入っても迷いにくい。セキュリティや設計で昔からよくあるミスも、型のほうで避けてくれることがあります。
その代わり、キッチンの配置は変えられません。型に沿わないことをしようとすると、ルールの多さが窮屈に感じられます。最初は、そのフレームワーク独自のルールを覚える手間もかかります。
入れたあとも続く付き合い
フレームワークは入れたら終わりではありません。バージョンが上がると動作が変わることがあるので、更新のたびに確認する手順を決めておきます。チームで長く使うなら、利用実績があり、困ったときに調べられる情報が多いものを選ぶほうが安心です。
型を入れるだけで品質が上がるわけでもありません。設計の方針、テスト、運用のルールまで整えて、はじめて型の良さが生きてきます。