ファイルを人質に取るランサムウェア

ランサムウェアは、保存されているデータを勝手に暗号化し、元に戻す代わりに金銭を要求する悪意のあるプログラムです。

ランサムウェアは、感染したパソコンやサーバーのファイルを勝手に暗号化して使えなくし、元に戻したければ金銭を払えと要求する悪意のあるプログラムです。自宅の鍵を無断で付け替えられ、「元の鍵を返してほしければ金を払え」と迫られるような攻撃で、個人のパソコンだけでなく、会社の共有フォルダやサーバーごと被害に遭うこともあります。

情報を騙し取るフィッシングや、システムに入り込む不正アクセスが「入り口」だとすると、ランサムウェアは入り込んだあとにデータを人質に取る「実害」の部分にあたります。

こんな様子が見えたら疑う

  • 添付ファイルや不審なリンクを開いた直後から、急にファイルが開けなくなった
  • 社内の共有フォルダやサーバーのファイルが、一斉に読み込めなくなっている
  • パソコンの画面に、身代金を要求するメッセージが表示された
  • 取引先や委託先から「感染が広がっているかもしれない」と連絡があった

気づいたら最初にやること

  1. その端末をネットワークから切り離す。LAN ケーブルを抜く、Wi-Fi を切るなどして、感染がほかへ広がるのを止める
  2. 社内の情報システム担当や、専門の相談機関へ連絡する
  3. 身代金は払わない前提で動く

お金を払っても、データが元に戻る保証はありません。まずは被害の広がりを止め、専門家の判断を仰ぐことを優先してください。

払わずに済む状態を先に作っておく

鍵を付け替えられても、合鍵を別の場所に保管してあれば、作り直して家に入れます。ランサムウェアへのいちばんの備えは、この合鍵にあたるバックアップです。ただし、感染したパソコンと同じ場所に置いたバックアップは、一緒に暗号化されてしまうことがあります。定期的に取り、感染した端末とは別の場所に保管しておくことが肝心です。

入り口を減らす対策も並行して進めます。不審なメールの添付ファイルやリンクを開かないよう、フィッシング対策と合わせて社内に周知する。二要素認証でログインを守り、侵入されにくくしておく。どれも、感染してからでは間に合わない準備です。