遅いのは回線だけ? レイテンシの測り方

レイテンシは、通信や処理をお願いしてから最初の反応が返るまでにかかる待ち時間です。

オンライン会議で、相手の返事がワンテンポ遅れて聞こえる。ボタンを押してから画面が切り替わるまでに、一瞬の間がある。こうした「待たされている感じ」の正体が、レイテンシです。

レイテンシは、通信や処理をお願いしてから、最初の反応が返ってくるまでの待ち時間です。荷物を送ってから「受け取ったよ」という返事が戻るまでの時間に似ていて、荷物の大きさとは別に、往復そのものに時間がかかります。相手が近ければ返事は早く、道が混んでいたり途中の確認が多かったりすれば遅れます。

回線が太くても、待ち時間は残る

回線が太い、つまり帯域幅が大きいことと、レイテンシが小さいことは別の話です。たくさんのデータを一度に運べる回線でも、最初の反応が遅いという状態は普通に起こります。

海外リージョンのサービスにつなぐと反応が鈍く感じるのは、物理的な距離のぶん往復に時間がかかるからです。そして一回の往復がわずかでも、1つの画面を表示するために何度も往復していれば、待ち時間は積み重なって体感差になります。

測るときは通信と処理を分ける

回線速度の数字だけを見ても、レイテンシは分かりません。遅さを調べるときは、応答時間そのものを測ります。そのうえで、サーバーが処理に時間をかけているのか、通信経路で待たされているのかを切り分けます。最初の返事までの時間と、処理全体が終わるまでの時間も、別々に見ておくと原因を絞り込みやすくなります。

通信経路が原因なら、利用者に近い拠点から配信するCDNやキャッシュが効く場面です。似た場面で出てくる「オーバーヘッド」との違いは、オーバーヘッドとレイテンシの違いで整理しています。