データを小分けに運ぶパケット

パケットは、ネットワークで情報をやり取りしやすいように、データを小分けにした通信単位です。

写真も動画も文章も、ネットワークを流れるときは、そのままの形では運ばれません。運びやすい大きさに小分けされ、一つひとつに「どこから来て、どこへ行くか」のメモを付けて送り出されます。この小分けの荷物がパケットです。

大きな荷物を小さな箱に分けて発送し、届いた先で箱を集めて元に戻す。途中のネットワーク機器は、箱に付いたメモを見て次の行き先を決めます。小分けにしてあるから、同じ回線を複数の通信が使っていても、順番を譲り合いながら流せるわけです。

そのかわり、途中で箱の一部が欠けたり遅れたりすることがあります。足りない箱は送り直し、全部そろうまで待ち合わせる。そのぶん、表示や通話がもたつきます。同じ回線でも、混み具合によって届き方は変わります。動画や音声を少しずつ受け取りながら再生するときや、オンラインゲームや通話で小刻みにデータを交換するときは、この欠けや遅れがそのまま体感に出ます。通信障害の調査で「途中でパケットが落ちていないか」を確かめるのは、そのためです。

なお、パケットはあくまで運ぶための単位です。アプリで見えているファイル1つや画面1枚と、1対1で対応しているわけではありません。