静的サイトは、表示する内容をあらかじめ HTML などのファイルとして作っておき、アクセスが来たらその完成品をそのまま配る Web サイトです。
来客のたびに案内文をその場で書くのではなく、刷り上がったパンフレットを受付で渡す案内所に似ています。受付はパンフレットを渡すだけなので、その場で複雑な計算や組み立てをしません。構成がシンプルで、表示を速くしやすいのが特徴です。CDN と組み合わせれば、同じパンフレットを各地の受付から配ることもできます。
これに対して動的サイトは、アクセスのたびに裏側で処理をして HTML を組み立てることが多い作りです。
静的サイトで足りるかどうか
会社サイト、ブログ、用語集のように、更新の頻度がそれほど高くないサイトは静的サイトと相性がよい種類です。CMS やデータベースを用意せずに小さく公開したいとき、表示速度を重視したいときにも選ばれます。
パンフレットでは受け答えができません。問い合わせフォーム、会員機能、サイト内検索のように、利用者ごとに違う結果を返す機能は、静的サイトだけでは作れません。外部サービスを組み合わせることが多いので、必要な機能を洗い出し、それをどう足すかまで決めてから選びます。
更新は「刷り直し」になる
内容を直すたびに、パンフレットを刷り直して受付に並べ直す作業が要ります。静的サイトでは、ファイルを生成し直して(再ビルド)配信先へ置き直す手順です。この手順を誰がどう回すかを先に決めておきます。
ページ数や画像が増えると、刷り直しにかかる時間や配信の設計、キャッシュの扱いも考える必要が出てきます。更新頻度が高いページが多いなら、毎回の生成コストと見合うかどうかも比べてください。静的サイトの生成を得意とするフレームワークもあります。
