外出先から社内へつなぐVPN

VPNは、インターネット上に仮想の専用トンネルを作り、通信内容を外から見えにくくする仕組みです。

情報システム部とのチャット
情報システム部

テレワーク初日ですね。まずVPNにつないでから、社内システムにログインしてください。

Tatoediaの読者モブ
あなた

VPNにつながずにログインしようとすると、どうなるんですか?

情報システム部

社内のファイルサーバーや業務システムが、そもそも開きません。

VPN(Virtual Private Network)は、インターネットという公道の中に見えない専用トンネルを作り、通信を外から盗み見されにくくする仕組みです。宅配便を普通の道路で運ぶと、荷物の外側は誰にでも見えます。VPN はその公道の中にトンネルを掘り、出入り口(自分のパソコンと VPN サーバー)に鍵をかけます。トンネルの中を通る荷物は外から見えにくく、どこへ運んでいるのかも分かりにくくなります。

会社のVPNは何をつないでいる?

自宅や外出先のパソコンと、会社のネットワークです。トンネルを通って社内に入ることで、社外からでも社内のファイルサーバーや業務システムを使えるようになります。本社と支社のように、離れた拠点どうしをつなぐのにも使われます。

入口の鍵を持っていれば社内に入れるということは、VPN サーバーそのものが攻撃の的になりやすいということでもあります。誰に接続を許すのか、アクセス権限の管理が欠かせません。会社支給の VPN ソフト以外を勝手に使うと、セキュリティの規程に反することがあるので注意してください。

公共Wi-FiでもVPNを使えば安心?

カフェや空港の Wi-Fi で通信の中身を守りたいとき、VPN は役に立ちます。ただし守られるのはトンネルの中だけです。トンネルの出口より先、つまり VPN サーバーから接続先までの通信は、別に守られている必要があります。

また、トンネルの先にあるサービス自体に弱点があれば、そこから侵入されます。VPN は通信経路を守る手段の一つで、つないだ先の安全まで引き受けてくれるわけではありません。

VPNにつなぐと遅くなるのはなぜ?

通信がいったんトンネルの出口(VPN サーバー)を経由するぶん、遠回りになるからです。つないでいる間だけ動画やWeb会議が重くなる、ということも起こります。

ちなみに、ブラウザとサーバーの1対1の通信を暗号化する SSLや、特定のサーバーを遠隔操作するための暗号化接続である SSH と比べると、VPN はネットワークごと包み込む点が違います。