ルーターは、届いた通信を見て「この宛先なら次はこちらの道」と中継していく道案内役です。インターネットを道路網、IPアドレスを住所にたとえるなら、ルーターは大きな分かれ道ごとに立って車を振り分ける交通整理役にあたります。通信データはいきなり相手の機器へ飛ぶのではなく、途中の機器をいくつも通りながら、分かれ道のたびに次の行き先を決めてもらって目的地へ近づきます。
家のWi-Fiからインターネットへつなぐときも、社内ネットワークと外の回線をつなぐときも、拠点間のVPNでどの通信をどこへ流すかを決めるときも、基本の仕事はこの「道を選んで中継する」ことです。
家の「Wi-Fiルーター」は何役も兼ねている
家庭や小さなオフィスに置かれている箱は、一台でいくつもの役割を兼ねていることがよくあります。電波を飛ばすWi-Fiアクセスポイント、道を選ぶルーター、場合によっては通信を選別する機能まで。同じ箱に入っていても、役割は別々です。
だから「ルーターを買い替えたら電波が届くようになる」「ルーターがあるから安全」とは限りません。電波の届き方はアクセスポイントの話、通信の中身を守るのはファイアウォールなどの話で、道を選ぶ役とは分けて考えます。
再起動で直ったときほど原因を残さない
つながらなくなったとき、回線そのものの障害なのか、ルーターの設定ミスなのかでは、連絡する相手が違います。障害調査では、途中の経路のどこで止まっているかを確認して、道が途切れた場所を探します。
ルーターの電源を入れ直したら、直った! これで解決だね。
そんな経験のある人も多いはずです。ただ、それで一時的に直っても、配線や設定の問題が残っていれば同じことが繰り返されます。社内向けと外向けで、どの通信をどこへ通すのかを整理しておくと、次に止まったときの切り分けも速くなります。