設定画面で見かける「デフォルトゲートウェイ」
パソコンのネットワーク設定を開くと、IPアドレスの下あたりに「デフォルトゲートウェイ」という欄があります。ここに書かれているのが、そのネットワークの外へ出るときに通る出入り口の住所です。
ゲートウェイは、社内や家庭のネットワークと、性質の違う別のネットワーク(多くはインターネット)とをつなぐ出入り口です。港にたとえると分かりやすいかもしれません。陸路のトラックは港までしか荷物を運べず、港で船に積み替えて海へ送り出します。届いた船荷も、港でトラックに積み替えて陸へ渡す。社内のパソコンは社内だけで通じるプライベートIPアドレスで動いていて、インターネット行きの通信は、いったん境目のゲートウェイまで運ばれ、そこから外のネットワークへ渡されます。
家庭や小さなオフィスでは、ルーターがこのゲートウェイの役を兼ねていることがほとんどです。港を通るときには、社内向けの住所をインターネット向けの住所へ付け替えるNATも働いています。ただし港は荷物を積み替える場所であって、中身を検査する税関ではありません。危険な通信を止めるのはファイアウォールのような別の仕組みです。
社内はつながるのに、外にだけ出られない
デフォルトゲートウェイの設定を間違えると、社内のファイルサーバーやプリンターは使えるのに、インターネットにだけつながらない、という状態になります。港の場所を間違えたトラックは、陸の上なら走れても海には出られないからです。ゲートウェイそのものが止まれば、その先につながる機器すべてが外と通信できなくなります。
つながらない原因を調べるときは、まずゲートウェイまで通信が届いているかを確かめると、問題が内側にあるのか境目にあるのかを絞り込めます。拠点や部署ごとにネットワークを分けるなら、どこに港を置くかを最初に決めておきましょう。