このドメインのDNSを誰が管理するか。NSレコード

NSレコードは、ドメインのDNS情報を管理する権威DNSサーバーを指定するレコードです。「このドメインの住所録は誰が持っているか」を示します。

NSレコードは「このドメインのDNS情報は、このネームサーバーが持っている」と宣言するレコードです。サイトの行き先を書く Aレコード や、メールの行き先を書く MXレコード とは階層が違い、それらを書き込んだ住所録そのものがどこにあるかを示します。

住所録を管理している役所を指す

全国の住所録を一か所で管理するのは無理なので、地区ごとに役所が分担している。そんな町を想像してください。「○○区の住所録はA役所が管轄」と書かれた案内板が、NSレコードです。住所を調べたい人は、まず案内板を見て正しい役所へ問い合わせに行きます。

インターネットの DNS も同じような階層構造です。NSレコードが「次に問い合わせるべきサーバー」を順に示し、最終的な答えを持つサーバーまで案内します。サブドメイン単位で、管理を別のサーバーへ任せる(委任する)こともできます。

NSを触るのはDNSの管理先ごと引っ越すとき

NSレコードを変更するのは、次のような場面です。

  • ドメイン を取得したあと、使うDNSサービスに合わせてネームサーバーを指定するとき
  • レンタルサーバーや VPS に付いてくるDNSではなく、独立したDNSサービスを使いたいとき
  • Cloudflare や Route53 など、別のDNSサービスへ移行するとき

設定はドメインを買ったサービス(レジストラ)の管理画面で行うのが一般的です。

案内板を書き換えると、全部が一度に動く

NSを切り替えると、問い合わせは新しい役所へ向かいます。新しい役所の住所録に Webサイト、メール、SSL の確認用レコードが書き写されていなければ、そのすべてが一度に止まります。しかも反映には最大48時間ほどかかることがあり、間違いに気づいても戻すまでに時間がかかります。

作業前に、現在のNSレコードと、今の住所録に載っているDNS設定をすべて控えておくこと。移行先に同じ内容を登録し終えてから案内板を書き換える順番を守り、戻すときの手順も決めておきます。